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「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

ゲスト紹介@岡山県ラジオ講座「やさしい日本語」第11回放送

今回は、第11回放送から「ゲスト紹介」の部分です。
音声はこちらから

岡山県県民生活部国際課のホームページにある
ラジオ放送「やさしい日本語講座」全20回
から
紹介しています。

この放送は、2014年11月から2015年3月まで
エフエム岡山「Fresh Morning Okayma」
放送されたものだそうです。

1回約15分です。

岡山県県民生活部国際課さまより、
音声ファイルの書き起こしと個人の非営利ブログ上の公開の
許可をいただきました。ありがとうございます。
(商用転用は不可です。皆様のご理解をお願いします。)


黒字は DJ森田恵子さん
赤字は ゲストの リチャード・ハルビアン・チャンドラさん

では、どうぞ。

-----
今日の お客様は この方です。

リチャード・ハルビアン・チャンドラです。
インドネシアから 来ました。

はい、リチャードさん よろしくお願いします。

よろしくお願いします。

リチャードさんは 岡山理科大学 工学部 応用化学科の 3年生で
今は ナノサイエンスの 勉強を されていますね。

はい。岡山理科大学は 山の 上に あるので、
通学は 最初は 大変だったけど、今は すっかり 慣れて
とても 良い トレーニングに なっています。

今は 就職活動中。

そうですね、現在は 就職活動中です。
将来は 研究職を めざしています。
よろしくお願いします。

よろしくお願いします。
リチャードさん、日本語が とても お上手です。
本当に おどろいています。
私達は 同じ アジア圏でしょ?
だから 見た目も 肌の 特色も よく 似通っているように 思えるんですよね。
やっぱり 間違われますか?

そうですね。日本人と よく 似ているので
日本人と 間違われることも よく あります。
岡山理科大学に 入学した時に 先生が
「留学生が いますよ」って 言われまして
みんなが「どこ?」「どこ?」って キョロキョロしまして
で、ちょっと びっくりしましたね、みんなも。

びっくりするよね。

はい。私が 通う 応用化学科には 留学生は 私しか いないので。

リチャードさんだけ?

はい、私だけです。
でも、大学の 友達も みんな やさしいので とても うれしいです。

じゃぁ、楽しい 生活を 送っているんですね。

はい。

改めて リチャードさんの ご紹介です。
1991年8月6日生まれ、今は 23歳。
日本で 言うと、今年は 年男だって 知ってた?

あ、知らなかったです。

今度、24歳に なるんですよね。

そうですね。

うん、そう、それで 未(ひつじ)年、日本で 言うと
あなたは 未年に なるので、年男で 縁起の 良い 人です。
インドネシア ジャカルタ 出身で、街なかで 育った 都会っ子です。
2010年に 来日、神奈川県の 川崎市にある 日本語学校で 2年間 学びました。
その後、学校からの 薦めもあり、2012年から 岡山理科大学に 在籍です。
日本に 来る きっかけは なんでしたか?

日本の 文化に 興味がありまして。
特に アニメとか ゲームとかは 子どもの 頃から ずっと
日本の ものに 沢山 触れていて。

そうなんですね。

はい。インドネシアでも 沢山 日本の 物が あるので、
映画では わかるけど、アニメとか ゲームとか。

映像では わかる。

わかるんですけど、でも もっと わかりたいという 気持ちが あるので
そういう ストーリーであったり が あるので
それが 最初の きっかけですね。

もっと 知りたいと 思ったんですね。

はい。

そうですか。
インドネシアでの 説明会、留学セミナーで 
神奈川県 川崎の 日本語学校を 知って
そこで 学んだあと、縁があって、岡山に やってきました。
日本や 岡山の 印象は いかがですか?

とても 町も きれいだし、空気も 良いし、
ジャカルタと 比べると、ぜんぜん 良いんですね。

そうですか。
楽しい 所も 多いんですね。

はい。

さぁ、日本語も 上手で 岡山の 暮らしも 満喫している リチャードさんです。
日本に 初めて 来てね、
日本語を 学び始めた時に 困ったことって ありましたか?

ありますよ。
以前 川崎に 居たときに、アルバイトを してました。

アルバイトしてた。

はい。スーパーの 品出しです。

スーパーの 品出し。

ある日、お客様に「きなこ どこに ありますか?」と 聞かれまして

「きなこ どこに ありますか?」

で、「はい、お待たせしました。こちらです。はい。」と お持ちすると
「これ、きなこじゃないよ。」

「きなこじゃないよ」

はい。と言われまして、
「なんでだろう」と スーパーの 女性の アルバイトさんに 聞いたら、
全く 違うものだった。

違うものだった?

私が お客様に お持ちしたのは、きのこです。

あ、きのこ。
しいたけとか。
きのこ。

あれ、持ってきました。
きなこって 粉だったんですよね。

そうそう。粉の 状態。全然 違うね。

はい。全然 違うものを 持ってきました。
思い出すだけでも すごく 恥ずかしいですね。

恥ずかしい・・・ごめんなさいね、笑ってしまって。

いえいえいえ。

でも、習い始めた 頃は 日本語の 言葉の 数も 少ないですものね。

そうですね。

知っていることも 少ないですしね。
これは やっぱり 「き・な・こ」って 
もし 大きな 声で ゆっくり 伝えてもらっても
学び始めた頃だったら わからない。

そうですね。
日本にしかない 品物なので。
ちょっと わからなかったですね。

そういう 特色も 日本語と 一緒に 学んでいただくと 
良いのかもしれないですね。

そうですね。アルバイトしながら、日本語が もっと 上達するんですね。

そうですね。

-----
いかがでしたか?

「きなこ」と「きのこ」、確かに 聞き間違いやすいですね。
それにしても、リチャードさんは おそらく もう 
日本語で 考えて 日本語で 話されていると 思われる
スピードで お話しされて、びっくりしました。

日本人に 間違われると おっしゃる リチャードさん。
どんな お顔立ちなのでしょう。

私は、逆に インドネシア人に 間違われる 日本人です。
一度や 二度では ありません。

インドネシアに 行ったとき、
旅行中の 日本人に お店で「切手は ありますか?」と
英語で 聞かれたので、「あ、店員に 間違われたな」と 思い
お店の 人に 確認してから、「切手は ないそうです」と
答えました。
そうしたら、「日本語が お上手ですね」と 言われたので
・・・あ、現地の 人に 間違われたなと 察して
「子どものころ 日本に 居ました」と 答えておきました。

日本に いても 間違われます。
留学生と 日本人ホストの 所に 行ったら
「あなたは どちらから?」と 聞かれたので
「あ、名古屋から」と 答えましたが
相手の 人は 「日本語は 上手だけど 通じなかったかな」という
顔を していました。

さらに、愛知万博でも
パビリオンに 並んでいたら
前の 方から 順番に 「コンニチハ」と 声を かけていた
外国人アテンダントが、私には 「ハロー」と 声を かけて
やっぱり、日本人には 見えないんだなぁと 思いました。

子どもの頃から、東南アジアや 南太平洋の 人に よく 似ていると
社会科の 教科書を 見ていても 思っていました。

不思議ですね。
日本人は 島国で、基本的に モンゴロイドの 人々が 多いですが、
私達の 家系は、目・鼻・口 すべてが 大きく
目も 二重で 肌も 少し 浅黒いです。
先祖が 南から 来たんだと 思います。

インドネシアは 父が 最後に 赴任した 国でもあり、
ナノサイエンスは 息子が 研究している 分野に 近く、
とても 親近感を もって お話しを うかがいました。

研究職を めざしていると おっしゃっていましたが、
今 どうしていらっしゃるんだろうと 想いを 馳せました。

息子が 今 働いている 研究所にも 沢山の 外国人が
いらっしゃるそうです。
息子いわく
外国人は 日本語で 話そうとして、時々 片言に なるから
「難しかったら、英語で いいですよ。」と 声を かけるんだけど、
逆に 日本人は 英語で 話そうとして、時々 片言に なるから
「難しかったら 日本語で いいですよ。」と 声を かけられて、
それで ちゃんと コミュニケーションに なって
仲良く 研究しているそうです。

素敵な 職場に 恵まれていて よかったなぁと 思っています。

今日は、少し 私的な 内容を 記述してしまいました。
それくらい、親近感が あったということです。

次回は、ローマ字表記に ついて 書き起こします。

では、また。


最後までお読みいただきありがとうございました。
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by yasashiinurse | 2017-06-20 23:51 | ラジオ講座「やさしい日本語」