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「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

「やさしい日本語」を効果的に活用するために@岡山県ラジオ講座「やさしい日本語」第15回放送

今回は、第15回放送から「『やさしい日本語』を効果的に活用する為に」という部分です。
音声はこちらから

岡山県県民生活部国際課のホームページにある
ラジオ放送「やさしい日本語講座」全20回
から
紹介しています。

この放送は、2014年11月から2015年3月まで
エフエム岡山「Fresh Morning Okayma」
放送されたものだそうです。

1回約15分です。

岡山県県民生活部国際課さまより、
音声ファイルの書き起こしと個人の非営利ブログ上の公開の
許可をいただきました。ありがとうございます。
(商用転用は不可です。皆様のご理解をお願いします。)


黒字は DJ森田恵子さん
赤字は ゲストの 水野義道(みずのよしみち)先生

では、どうぞ。

-----
本日の ゲストは 先週に 続いて
京都工芸繊維大学 教授の 水野義道さんです。
水野先生は 現在 京都工芸繊維大学で 
留学生 対象の 日本語と
日本人学生 対象の 中国語の 
両方の クラスを 担当しています。

そして 教壇に 立つ 一方、
西日本では 唯一 「やさしい日本語」の 
研究活動を 続けて いらっしゃいます。

水野先生の 研究の 軸に なっているのが
災害時の 「やさしい日本語」です。

私は 1996年ごろから 災害時の 外国人の 為の
「やさしい日本語」の 研究活動というものに 加わってきたんですけども
2005年ぐらいまでは 研究グループ内の いろいろな 活動が
ほとんどだったんですが、それを 主体に 各地の 国際交流協会とか
ボランティア団体の 方から お問い合わせを いただくように なりまして
「やさしい日本語」の 講習会を させていただく 機会が
徐々に 増えてきたというような 状況です。
そうした 中で その「やさしい日本語」っていうものを
災害時だけではなくて、普段の 生活情報を 外国人に 伝える時に
「やさしい日本語」を 使いたいと 活用したいという ご要望が ありまして
それは その 社会的な 必要 ニーズが あるんだということで
研究グループ内で 「やさしい日本語」の
私達の 研究の 対象を 災害時の 情報だけではなくて
生活情報にも 広げるべきではないかっていうような 提案も 出されて
話し合いを したんですけども、
災害時の 情報と 普段の 生活情報っていうことですと
内容の 範囲で 拡がりっていいますかね 
範囲といいますか 複雑さも 違いますから
それから 普段の 生活情報っていうことを 考えると 
あらかじめ いろいろな 外国語に 翻訳したものを 
準備しておくことも 可能ではないかと いうようなことも ありまして
私たちの グループでは 研究活動の 出発点が そもそも
災害時の 外国人の 被害を 減らしたいと いうことが ありますので
しかも まだ そのために することが 残ってるっていうふうな
状況でも ありまして そちらを することが 先決だろうと いうことで
現在に 至るまで 災害時に 範囲を 絞って 
活動を しているという 状況です。
その他の 状況としては 2010年ぐらいから 一橋大学の 先生
この方も もともと 大阪大学の 私が 所属していた 大学院を
卒業された 方なんですが その方を 中心とした 研究グループ
ですから 別の 研究グループが 行政文書の 日本語を 
「やさしい日本語」に 変えるという 取組みを していまして
そちらの 研究グループが 生活情報を 「やさしい日本語」で
どのように 伝えるかというのを 検討して おられますので
災害時の 情報を 「やさしい日本語」で 伝えることを 対象とした
私たちの 研究グループと ちょうどその 役割分担を しているっていう形に
なっているということです。

なるほど。

そういう形で いろんな形の 「やさしい日本語」っていうのが
拡がりつつあるという 状況です。

放送局に 関わる 人間としては 私も 
難しい 言葉は わかりやすく 言い換えるだとか 
主語と 述語を きちんと 伝えて
ラジオを 聞いている 方に 本当に きちんと わかりやすく 
届けるっていうことは 普段からは 気を付けている つもりでは ありますが
でも 「やさしい日本語」という 番組を 始めてから
特に 岡山で 災害が 起きたときに どのように 伝えると
本当に みなさんに ちゃんと 伝わるんだろうかとか
外国人の 方に 実際に わかるように 伝えるには 
どうしたら いいんだろうかということを
改めて 考えることが でてきてですね
すごく これは 難しいことだなと 正直 私は 感じているんですね。

はい。災害時に 日本語が よく わからない 外国人の 方対象に
情報を 提供するっていうことを 考えますと
いろんな 外国語で 情報を 提供するっていうのが 有効であるっていうことは
ひとつ あります。

ひとつ ありますね。

それから 「やさしい日本語」で 状況を 提供するっていうことが
考えられる わけなんですけれども
「やさしい日本語」による 放送の 取組みで 私が 知っている ものとしては
弘前市に FMアップルウェーブっていう 放送局が あるんですが
そこの 方が 弘前大学の 「やさしい日本語」の 研究会の メンバーに
入って おられまして その 放送局で 「やさしい日本語」による
番組っていうのを 放送しています。
これは 災害などの 非常時に 「やさしい日本語」による 
情報提供を するってことなんですけども
その為には 普段から 「やさしい日本語」での 放送しておくことが
必要で あるという 準備的な 意味合いを 持つもので
FMアップルウェーブの 「やさしい日本語」の 番組は
普段は 生活情報を 伝えてるんですが、

生活情報なんですね。

はい。言葉を やさしくしているだけではなくて
話す スピードも 当然 ある程度 遅くして 放送しているんですね。
それで、日本人の 方でも 高齢者の 方からは 聞き取りやすいという
反響が あるようです。
それから 外国語による 情報提供っていうことに ついては
神戸市に FMわぃわぃという 放送局が ありまして
それから 大阪市には FMこころっていう 放送局が あるんですけれども
この 2つの 放送局は どちらも 阪神淡路大震災で 
被災された 外国人の 方が 当時 一般的に 伝えられていた
日本語に よる 災害情報っていうのが 理解できなかったという
教訓を 元にして 設立されたという 放送局でして
FMわぃわぃの方は、10種類ですね、10の言語、言葉
それから FMこころの方は 13種類の 言語で 放送しているっていうこと
災害時に 提供する 情報っていうものは 
事前に 準備しておくことが できることが 多いものですから
あらかじめ 準備しておいて いただいてですね
防災訓練の ような 形で 時々 チェックして 練習しておくっていうことが
必要かなっていうふうに 思っています。
それから 災害時には 放送局自体も 被害を 受けている 中で
放送するっていうことも 予想される ものですから
物資であるとか 人員の 確保等 事前に できる 準備は できるだけ 
しておくっていうことも 必要だというふうに 聞いています。

様々な 面で 事前に できること 準備しておくことっていうのは
本当に 多いなぁっていうのを 実感させられますね。

そうですね。「やさしい日本語」の 災害時の 情報提供と 言いましても
外国人の 方 地震そのものが ご自身の 国では 
あまり 無いっていう所も 多いものですから
地震に ついての 予備知識っていうのが 無い場合が 多いんですね。
ですから、災害が 起こってから 「やさしい日本語」で 伝えるっていう
だけでは 不十分なのであって、事前の 防災訓練等で
地震が 起きたときに どうしたら 良いかっていうことを
事前に ある程度 把握しておいていただくっていう事も
非常に 重要だというふうに 思っています。

はい。

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いかがでしたか?

以前から 弘前大学の 研究グループと 一橋大学の 研究グループが
どういう 関係に なっているのかというのも 気になっていたので
これで 謎が とけました。

それから、災害時の 「やさしい日本語」に ついて
話されている中で、
予備知識を ある程度 事前に お伝えしておくことが 大切という
お話しが ありましたが、
ヘルスリテラシーというのは 健康を 維持・増進していくために
知っておくべき 知識と その知識を 自分で 活用する力の ことを
示す 言葉なのですが、 それに 該当する 考え方だと 理解しました。

いよいよ「やさしい日本語」を ヘルスリテラシーの サポートに
利用する 道筋に 根拠となる 知識が 肉付けされていくようで
ワクワクしながら 書き起こしました。

次回は、この第15回放送の 後半です。

では、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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by yasashiinurse | 2017-06-26 23:52 | ラジオ講座「やさしい日本語」