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「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

災害関連死予防(5)@「やさしい日本語」応用編

今回も 引き続き 災害関連死予防について 「やさしい日本語」で 説明してみたいと 思います。

震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな) は
「災害関連死防止ポスター」と「解説冊子」を 完成させ
ブログ上で 公開してくださっています。


この ブログでは 解説冊子を 少しずつ 「やさしい日本語」で 説明しています。
今回は 解説冊子の 「第1部 『ハイリスク予備軍』気づきのきっかけ」から
「食べものが そのまま 残ってる…」p.8に 挑戦してみます。

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<配った 食べ物を 食べることが できなくて そのまま 残っている人が います>

70代・男性・2004年
新潟県中越地震(新潟県の 中越地方で 起きた 最大震度7の とても 強い地震です。
山が 崩れて 道路や 線路が 無くなってしまったので 住んでいた人たちが
孤立(逃げる 方法が なくなること)して 助けることが 難しくなりました。
何度も 震度5以上の 強い 地震が 後から 来ました。)

ボランティアの人が 見回りを していると、
おじいさんが 3,4日前の 炊き出し(避難所で 温かい 食べ物を 配ること、
または その 場所)で 配った 豚汁(豚肉や 野菜が 入っている 味噌汁)を 
食べないで 置いたままに していることに 気がつきました。
「その 豚汁は 前に 配った ものですか?」と 
ボランティアの 人が おじいさんに 聞きました。
おじいさんは、「前に もらった 豚汁ですが、食べることが できませんでした。」と 言いました。

ボランティアの 人は 豚汁が 腐っていると 困るので、捨てました。
それから ボランティアの 人は 避難所の 見回りを している
民生委員(地域で 困っている人を 見つけて 助ける 仕事を している人で
役所で 働いている人と 協力しています。この人たちは 仕事として 働いていますが、
お給料は ありません)に この おじいさんの ことを 伝えました。
民生委員の 人は 何度も この おじいさんの ことを 心配して 見に行きました。
おじいさんは 自分が 住んでいた家が 壊れて とても 悲しくなり
食べる 気持ちが 弱くなってしまっていました。

ボランティアの 人が この おじいさんの ことに 気がついてから
2週間ぐらい 後から おじいさんは 少しずつ 食べることが できるように なりました。

あとで 家に 帰ることが できた おじいさんのところに お話を 聞きに 行きました。
おじいさんは、「本当は 食べたいと 思うことが できませんでした。
でも 食べないと いけないとも 思いました。
配ってくれた 食べ物を 食べないのは ダメなことだと 思いました。
作ったり 配ったりしてくれた 人に あやまらなければいけないと 思いました。」と
その時の 気持ちを 話してくれました。

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<助けてほしいことを 言えない人が 多いです>

避難生活(逃げてきて 避難所で 生活すること)が 続いている時に
困っていても 「助けてほしい」と 言うことが できない人が います。
  ・誰に 言えば 良いのか わからない人が います。
  ・自分だけ わがままを 言っては いけないと がまんする人が います。
  ・がまんすると 決めて あきらめてしまう人が います。

ボランティアなどの 助けにきた 人たちや 見回りの 人たちは
「助けてほしい」と 言えないで 困っている人たちを 見つけるようにしてください。
困っている人たちを 見つけたら、その人たちが 困っていることを 避難所の 
運営リーダー(しくみを 考える人)や
役所職員(市役所や 町・村の役場で 働く人)に 伝えてください。
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今回は 以上です。

アドバイスを ください。

では、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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by yasashiinurse | 2017-07-17 17:13 | 「やさしい日本語」応用編 ヘルスケア