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「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

災害関連死予防(12)@「やさしい日本語」応用編

「第2部 『ハイリスク予備軍』を 増やさない 10の 知恵」から
再び「災害関連死予防」の 解説冊子を 「やさしい日本語」に 言い換える チャレンジに 戻ります。

震災がつなぐ全国ネットワーク(震つな) は
「災害関連死防止ポスター」と「解説冊子」を 完成させ
ブログ上で 公開してくださっています。


この ブログでは 解説冊子を 少しずつ 「やさしい日本語」で 説明しています。
今回は 解説冊子の 「第2部 『ハイリスク予備軍』を 増やさない 10の 知恵」から
「1.避難者名簿を つくる」
「2.在宅避難者(自宅にとどまった被災者)への
   支援拠点も 兼ねた 避難所にする」
「3.様々な 立場の 住民が 加わった 自治組織を つくる」 p.18-19に 挑戦してみます。

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<第2部 「ハイリスク予備軍(気がつかないで、助けてあげないと 
     心や 体の 病気にりそうな人たち)」が 増えないように 工夫する 10個の 
     大切なことが あります>

これから 書く 10個の 大切なことは、
避難所で 生活する人たち同士や、ボランティアの 人たちで 工夫できることです。

この 10個の ことを 工夫すると 次のようなことが できます。
・「ハイリスク予備軍」に なってしまう人が 増えないようにします。
・「ハイリスク予備軍」に なってしまっても、気がついて 助けてあげて そ
  れ以上 心や 体の 調子が 悪くならないようにします。

書いてある 順番は 避難所を 作ってから 必要になる 順番です。


<1.避難してきた(逃げてきた)人の 名前を 教えてもらいます>

初めに 避難してきた人が 誰なのか わかるようにします。
避難してきた人が 何人いるのかも わかるようにします。
誰が どんなことに 困っているのかも わかるようにします。
避難してきた人から 教えてもらったことを まとめます。
これを「避難者名簿」と 言います。

避難者名簿が あれば、その 避難所に どんなものが
必要になるのかが わかり、遠くから 送ってもらったものを
必要な 人に 無駄なく わけることが できるようになります。
食べるものも 必要な 量が わかるようになります。
それから、特別な 助けや 見守りが 必要な人が 
どれぐらい いて、その 助けの ために 必要な 人を
頼むことが できます。

役所が 作る 避難者名簿や 保健師が 作る 避難者名簿が
別々に 作ってある場合は、
避難所・役所・保健師の それぞれが わかったことを
教えあって、協力することが 大切です。


<2.避難所には 来ないで、自分の 家に いる人の 中にも、
  助けが 必要な人が います。
  そういう人も 助けてほしいことを 伝えるたり
  必要なものを 取りに来ることができる 避難所を 
  作ってください>

避難所に 逃げてこないで、自分の 家に いる人が
何も 助けが 必要ではないということでは ありません。
特別な 助けが 必要な 家族が いたり、
小さな 子どもが いて 逃げることが できないのかも しれません。
そういう 人たちが 助けてほしいことを 伝えることが
できるように することも 大切です。

避難所を 作る 始めの時から 家に いる 人たちも
必要なものを 貰いに 来ることが できるように しておくと
避難所で 生活している人たちが 
「避難所で 生活していない人が 勝手に 物を 取っていった」と
思って 怒り出したりしないで 済みます。


<3.避難所に 逃げてきた人たちの 中には いろいろなことが
  できる人が います。
  自治組織(自分たちの 生活が 安心できるように 考えて
  工夫する 人たちの 集まり)を 作ってください。>

食事や 物を 配る 係を 作ってください。
町内会という 元々 生活していた 地域の 自治組織が あります。
町内会の 集まりも 大切に してください。

避難所の 中で しくみを 考えたり、係に 分けたり、
係の 人たちが 働きやすいように 考える人を 決めたりしてください。
しくみを 考える人には、男の人も 女の人も 同じように 入れてください。
子どもを 育てたり、助けが 必要な 家族が いる人も
係の 人に 入れてください。

そうすれば、困っている人が どうやって 助けてほしいと 思っているのか
気がつきやすくなります。

東日本大震災の 時は、避難所で 生活していた人たちが、係になって
遠くから 来た ボランティアの 人たちの 受付をして、
必要な ところに 助けに 行ってもらうようにしたり、
遠くから 届いた ものの 中身を 必要な人のところに
届ける しくみを 考えたり していました。

「健康リーダー」という 係を 作って、
特別な 助けが 必要な人や、困っている人を 見つけて
どうしたら 良いか 話し合ったり、役所や 病院などに
助けてもらう 方法を 探したりした所も ありました。

2014年の 広島土砂災害(広島で 沢山の 雨が 一度に 降って、
山が 崩れてしまった 災害)の 時は、避難所で 生活していた 人たちの中で
災害が 起きた時に どうやって 生活を 守るか 考えていた人たちが
係になって、避難所の しくみを 考えたり、ボランティアの 人たちに
道案内を してくれたり していました。

少ない人だけで、頑張ってしまうと、かえって「ハイリスク予備軍」の
人たちに 気づくことが 難しくなることが あります(→高齢者、→女性)。
自分たちだけで 頑張らないで、遠くから 来た ボランティアの 人たちにも
助けてもらってください。

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今回は 以上です。

頑張って、続けます。
アドバイスを ください。

では、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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(和ランプの画像は「四季の素材 十五夜」さまの素材集より感謝していただきました。)

by yasashiinurse | 2017-07-19 22:25 | 「やさしい日本語」応用編 ヘルスケア