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「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

避難所健康管理(5)@「やさしい日本語」応用編

今回も 「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」(厚生労働省)を 「やさしい日本語」に 言い換えていきます。


「避難所生活を過ごされる方々の健康管理に関するガイドライン」
東日本大震災(2011年3月11日)の後、長引く 避難所生活で 
夏に向けた 注意事項を 厚生労働省が まとめたものです。

黒字は 元の 文章
赤字は 「やさしい日本語」言い換え
で 示してみます。

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(2)粉じんの吸引予防
  ○家屋などが倒壊すると、コンクリートや断熱と耐火被覆に用いられた
   壁材などが大気中へ舞ったり、土砂などが乾燥して細かい粒子となります。
   これら粉じんを長期間吸い込んだ場合、肺の末梢の細胞である 肺胞に
   それらが蓄積することによって、「じん肺」という病気にかかる可能性が
   あります。

(2)粉じん(ほこり)を 吸わないように 気をつけてください
  〇建物が 壊れると、小さい ほこりが 沢山 出ます。
   災害が 起きた 後には 土も 小さな ほこりに なります。
   長い間 小さい ほこりを 吸い込むと、肺が 悪くなることがあります。
   「じん肺(ぱい)」という 病気は、 小さな ほこりが 肺に
   溜まって 息が 苦しくなる 病気です。


  ○「じん肺」は、建造物の解体など粉じんの多い環境で起こりやすく、
   初期には自覚症状がないため、気づかない間に進行し、やがて咳、痰、
   息切れが おこり、さらに進行すると呼吸困難、動悸、さらには肺性心といって、
   心臓が 悪くなり、 全身の症状が出現します。

  〇「じん肺」という 病気は、災害の 時以外では 建物を 壊すときに
   小さい ほこりが 沢山 出るので 起きやすくなります。
   小さい ほこりを 吸い込んでも 最初は 何も 体の 調子が 悪くなったとは
   感じません。それで、気がつかない人が 多いです。
   でも、ほこりが 肺の中に 溜まったままでいると、知らない間に 病気が
   悪くなります。
   咳や 痰が 出るようになります。
   (肺の 中の ほこりを 出そうと します)
   息切れ(少し 動いただけで 息が 苦しくなること)が 起きます。
   (肺の 中に ほこりが 溜まっているので、肺で 十分な 
    酸素を とりこめなくなります)
   もっと 悪くなると 息が 苦しくなります。
   動悸(心臓が 早く 動くこと)が 起きます。
   (血液の 中の 酸素が 足りないので、せめて 血液を 早く 体の 中に 
   送り込もうとして、心臓が 早く 動きます)
   その結果、心臓が 疲れてしまいます。これを 肺性心と 呼びます。
   心臓が 悪くなると 血液の 中の 酸素は 足りない上に
   心臓が 血液を 送り出す力も なくなるので、とても つらくなります。


  ○「じん肺」を根治する方法はないため、予防処置をとることが非常に重要です。
   粉じんの発生する現場で作業する場合には、以下の方法をできるだけ
   取り入れてください。

  〇「じん肺」に なってしまうと 治すことが できません。
   「じん肺」に ならないように することが 大事です。
   小さい ほこりが 出るところで 仕事を する時は 
   吸い込まないように 工夫してください。
  

   1)粉じんの吸入を防ぐ
    ・ 使い捨て式防じんマスクなどを着用する。
    ・ 粉じんが付着しにくい服装を選ぶ。
    ・ 外出から帰ったらうがいをする。

   1)小さい ほこりを 吸い込まないようにする 工夫
    ・ほこりを 吸い込まないようにする 防じんマスクというものが あります。
     使い捨て(使ったら 捨てて 次は また 新しいものを 使うもの)の
     マスクを 使ってください。
    ・ほこりが 付きにくい 服を 選んでください。
     ほこりが 付きやすい 服を 選ぶと 仕事が 終わった 後でも
     ほこりを 吸い込みやすくなります。
    ・仕事が 終わったら うがい(口の中や 喉を 洗い すすぐこと)を
     してください。


   2)粉じんの発生をおさえる
    ・ 粉じんの発生する場所などをふたなどで覆う。
    ・ 散水する。(水をまいたり、粉状のものはあらかじめ水で濡らす)

   2)ほこりが 出ないように 工夫してください
    ・ほこりが 出そうな 場所に 蓋などを かぶせてください。
    ・水を まいてください。
    ・粉に なっているものは、ほこりにならないように 水で 濡らしてください。


   3)粉じんを除去する
    ・ 廃棄装置、除じん装置がある場合には、これらを使用する。

   3)ほこりを 取り除いてください
    ・ほこりを 取り除く機械が あれば、使ってください。


   4)外気で粉じんを薄める

   4)部屋の中で ほこりが 出ていると、吸い込みやすくなります。
     部屋の 窓や 扉を 開けて、空気を 入れ替えてください。


   5)作業後、咳、痰、息切れが続く人を見かけた場合は、
     医師・保健師 等に相談することを勧める

   5)仕事を した後に 咳や痰、息切れが 続く人が いたら
     医者や 保健師などに 相談するように 伝えてください。


  ○マスクの着用について
   ・粉じんが舞い上がるような環境の中では、
    マスクを用いることが必要です。
    マスクは、防じんマスクや N95 マスクなどのマスクを使用することが
    望ましいのですが、これらが手に入らない場合や、粉じんにそれほど
    長時間ばく露されない状況であれば、一般の布織製マスク、花粉症用の
    マスクを使うなどの活用も考えられます。

  〇マスクを つけてください。
   ・小さい ほこりが 出るところで 仕事をするときは 
    マスクを つけてください。
    防じんマスク(小さい ほこりが 入らないようにする 特別な マスク)や
    N95マスク(もっと小さい 粒が 入らないようにする 特別な マスク)が 
    良いです。
    でも、特別な マスクなので 無い時は、普通の マスクを 使ってください。
    普通の マスクを 使う時は、ほこりが 出ているところで 仕事を するのは
    短い時間に してください。

    
    
   ・これからの季節、気温が上がりますが、粉じんの吸入を防いで
    健康を守るためにも、作業現場等においては暑くとも
    マスクで鼻と口を覆い、顔にフィットさせて着用することの重要性を
    理解してもらう働きかけが大切です。

   ・夏になると 暑くなります。
    暑い時には マスクを つける事を 嫌がる人が いるかもしれません。
    しかし、マスクを しないと ほこりを 吸い込んで 体の 調子が
    悪くなることが 多いことを 知ってもらってください。
    ほこりを 吸い込まないように 鼻と 口が マスクから 
    はみ出さないように してください。
    隙間から ほこりが 入ってこないように、
    顔と マスクの 間に 隙間を つくらないように してください。

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今回は 以上です。
かみ砕いて説明することと、長い文章を 短い文章に 分けることを 工夫しています。
ただ、文章の 数が 増えるので、簡単そうに 見えないかもしれないと
心配しています。
アドバイスが あれば、ぜひ、お願いします。

では、また。

最後までお読みいただきありがとうございました。
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(和ランプの画像は「四季の素材 十五夜」さまの素材集より感謝していただきました。)

by yasashiinurse | 2017-08-02 12:31 | 「やさしい日本語」応用編 ヘルスケア