「やさしい日本語」で外国人患者さまや医療通訳の皆さま、病院の言葉が難しいと感じている方々と繋がっていきたいと考えている元看護師です。これから勉強するので、ぜひ皆様ご指導をお願いします。

by みっこ

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今日は 昨日書いた 第35回びわ湖国際医療フォーラムでした。
このフォーラムは とても 珍しく、医師も医療通訳者さんも、
看護教員や 私のようなフリーの人も
平等に 扱ってくださって、その上、分科会形式ではなく
すべて同じ部屋で 発表させてくださるので、
私の ような かっこよく言えば 学際的、
悪く言えば 立ち位置が 不安定の 人間なのに
訴えかけたい人は 多彩に渡る 研究発表としては
最高の 場所でした。
改めて、この場を 借りて チャンスを くださったことに 心から 感謝いたします。



昨日 書いた内容を 発表してきました。
日本人も 外国人も 医療通訳者も 誰もが
「病院の言葉」が 難しすぎると 感じているということを
医師や 看護職の 方々に お伝えできたことは 良かったと
思います。

「タダで できる サービス向上」
「タダどころか むしろ コスト削減」
というところでは、男性の声の うけている 笑い声が 聞こえ、
やっぱり、皆さん 国内の 国際医療を 改善するに あたって
「誰が そのコストを 払うのか」ということが
大きな 問題に なっていると 改めて 感じました。

「やさしい日本語」のことを 知っていらっしゃる方は
少なかったです。

ご質問は
「『やさしい日本語』に 言い換える 訓練が 必要ではないか?」
という ものでした。

私は、「実は 看護師は 高齢者看護、小児科看護、妊産婦看護の分野で
すでに 経験的に 難しい言葉を かみ砕いて 説明するということを
してきたのです。
しかし、それを Plain-language とは 意識してこなかった。
それぞれの場面での 工夫を 「病院の言葉」そのものが むずかしいとは
認識してこなかった。
まして、国内の 国際看護に 活かそうとは 全く 考えて こなかった。
そこを つなげましょう。と」 お答えしました。

あと、やはり
「やさしい日本語」が 小学校3年生くらいの 子どもが わかる 日本語と
言うと、「子どもっぽい 日本語」だと 捉えてしまって
大人に 対して 子どもっぽい 日本語で 対応したところ、
高齢の 患者さんが 怒りだしてしまったという 事例を 教えてくださった方が
見えました。

諸外国での 移民・難民への Plain-languageは、
「子どもに 話すように、この地が 移民・難民を
温かく 迎え入れていることを 示すように 話すこと」とされています。
日本では、子どもに 話す 言葉と 大人に 話す 敬語を 含む 言葉が
明かに 違うことが あり、そこを 改善しないと、ご紹介 いただいたような
トラブルが 生じることが 考えられます。

さらに オノマトペの 話も 出ました。
「ドロドロの 血液を サラサラに する 薬」って 通訳してと
言われても、対象患者さんの 文化には ドロドロや サラサラに 
一致する 言葉が ないことが 多いのです。
擬音語・擬態語は 使わないという 「やさしい日本語」の原則を
お話したところ、「本当に 医療従事者に 知ってもらいたいですね」と
言っていただけました。医療通訳者さん 泣かせの 擬音語・擬態語
これは、かなり 永遠の 課題と なりそうです。

「誰が 誰に 言っているのかが わかりにくい 日本語を
医療従事者の 人は 良くつかう。」
「あいまいな 言葉が 多い」
「外国人患者さんに 説明することに 慣れてくると
日本人患者さんにも 説明が 上手になる」
という お話も 外国人医療で 活躍されている 医師や 
医療通訳者の 方々から いただきました。

医療通訳の 世界では
派遣通訳・電話通訳・ビデオ通訳など
それぞれの 取組みを お聞きし、
それぞれの 課題を 伺うことも できました。

人獣共通線虫症(動物の から 人に うつる 細長い 虫が 原因の 病気)に ついて
発表してくださった 病理医の 先生は 資料として 
CDC(アメリカ合衆国 疾病予防管理センター)の
図解資料を 配ってくださいました。

それが、まさに Plain-Englishで 示された 資料でしたので、
とても 貴重な サンプルを いただけたと 感激しました。

多くの 出会いを いただきましたので、
これからも 多くの 方々に 教えを 乞いながら
一生懸命 勉強していきたいと 思います。

明日は、
医療分野での「やさしい日本語」活用例を 紹介します。

では、また。


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by yasashiinurse | 2017-07-08 22:20 | フォーラム | Comments(0)
今回は、前回の予告どおり、明日7月8日の「第35回びわ湖国際医療フォーラム」で
発表する 予定の 内容を ネタバレします。


実は、最初の頃、ある程度「なぜ 私が こんなにも『やさしい日本語』を
学ぶことに 燃えているのかという 話を しばらく シリーズで 書き連ねました。

でも、いきなり 踏み込んだ話を 書いてしまうと、混乱するかもしれないと
思って、黙っていたことが あります。
それは、最終目標は 「やさしい日本語」の 達人に なることではなくて、
かなり 大風呂敷な 目標なのです。
発表します。

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自分で 書いていても、どれぐらい 頑張ったら そんなことが
できるのか、途方もない努力が 今後待っているだろうと 思うのです。
もちろん、一人ではできません。
一緒に 歩んでくださる方が 必要です。
とにかく 常に 大募集中なのです。
平に平に お願い 申し上げます。

さて、Plain-language とか、 ヘルスリテラシー とか
ぜんぜん、「やさしくない日本語」で 申し訳ありません。

Plain-language(プレインランゲージ)というのは
諸外国の動きで 一般人にも 専門家の 話を 解りやすく 説明しようというものです。

英語なら
Plain-English というように 使います。

国際医療保健の 分野の 大きな目標に
ヘルスプロモーションの 向上というものが あります。

ヘルスプロモーションとは
「人々が自らの健康とその決定要因をコントロールし、
 改善することができるようにするプロセス」
のことです。

その人が その人らしく 生き生きと 生きるために
世界が 手を つないで 社会づくりを しましょうということです。

その 社会づくりの 中でも
ヘルスリテラシーの 向上というのが、大切だと 言われています。

ヘルスリテラシーというのは
健康に 関して
1.情報を 得ることができる
 (教えて もらったり 調べることが できる)
2.得た 情報を 元に 行動することができる
 (わかったことを することが できる)
3.批判的に 考え 社会的な 行動ができる
 (よく 考えて、違うと 思ったことや 直した方が よいと 思うことを 
  他の 人に 伝えて もっとよい 方法を 考えることが できる)

というふうに 発展していくと 考えられています。

そして、まず 最初の 「情報を 得る」ために
Plain-langageの 普及が 大切だと 言われているのです。

一生懸命 調べても 専門用語ばっかりでは、さっぱり わからないですものね。
だから、専門用語を やめて、一般的な 単語だけを 使って、
文章は 短く、一目で わかるような デザインで 文章を 書きましょうという
ことなのです。

アメリカでは、オバマ大統領が すべての公文書を
Plain-languageで つくると 決めて
ヘルスケア分野だけではなく、本当に すべての分野の 公文書を
Plain-languageで 書くことが 法律に なりました。

どの部署が 最高に わかりやすい Plain-languageの 文書を 作ったかという
コンクールまで あります。

大統領が 変わってからは ちょっと わかりませんが。。。

Plain-languageの 良い所は
1.能力が 高い人は 短時間で 沢山の 情報を 得ることができる
2.なんらかの ハンディが ある人も 必要な 情報を 得ることができる
3.翻訳・通訳が 速やかで 誤訳することも減る
4.簡単な 辞書で 意味を 調べることができる
5.文書の 紙を 減らすことができる。封筒も 小さくできる。切手も 安くできる。
  メールで やりとりすることもできる。
6.分からなくて 困ることが 減り、
  問い合わせの 為の オペレーターを 減らすことができる。
ということで、5・6で かなりの コスト削減が できたということです。
みんな 幸せですね。

この方法を 移民・難民への サポートにも 活用しましょうと 言うことが
多くの 国の ヘルスケアサポートの施策や 提言に 盛り込まれるようになりました。

ところで、日本は
まさかの 日本人そのものの ヘルスリテラシーが 低いという データが
あるのです。
私です。「絶対安静」が 解りませんでした。
なんと8割以上の 一般日本人が 「病院の言葉」が 解りにくいと
答えたというのです。
私だけでは ありませんでした。

だから、
「病院の言葉」を やさしい日本語という Plain-Japaneseにして
日本人も 外国人も サポートしましょう!
そして、そうすれば、医療通訳の 方々との 連携も スムーズに 行くはずです。

というのが、私の 目標です。

明日は、これを 発表して、
参加者の 皆様から いただく コメントや
他の方々の 発表から 得た 学びを 書いてみたいと 思います。

では、また。


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by yasashiinurse | 2017-07-07 23:53 | フォーラム | Comments(2)

前回綴り終えたところより、時間的に少し遡ったところから、始めます。

病棟で看護師をしていた時の悩みを前回書きました。
その悩みを、同僚や先輩に話していたのです。

ある日、先輩がすばらしい提案をくださいました。

当時、愛知県内は、急速に日系南米人の方が増えていて、
医療従事者を対象に募集しているということでした。

病棟の許可もいただけて、初級のスペイン語講座を受けることができました。
この講座では、語学学習の他に、集中セミナーがあり、
外国人医療最先端で活躍されている方々の講義を受けることができました。

中でも愛知外国人医療センター(MICA)を率いていらっしゃった
故杉浦裕先生の講義は、圧倒的説得力に満ちていて、
この先生に、もっと教えをいただきたいと思いました。

愛知外国人医療センター(MICA)は、
月1回愛知県内の様々な外国人集住地域を巡回して、
医師・看護師・保健師・検査技師などがボランティアで
簡単な検査や無料健康相談をしているのです。

私もボランティアナースとして参加させていただくようになりました。

それぞれの地域でコミュニティー通訳の役割を担っている方と
出会うことができましたが、利用される外国人すべての言葉を
サポートすることは難しいことが判りました。

私もご利用者さまが持って見えた辞書をいっしょに引きながら、
あるいはひらがなや、ローマ字で簡単な日本語を書きながら、
英語も片言のスペイン語も総動員してコミュニケーションを
とりました。

一生懸命、スペイン語も自己学習しましたが、コミュニケーションが
とれるほどには、なかなかなりません。
「あ、この人スペイン語話せるんだ」って思われた途端、
堰を切ったように、沢山話されて、ちっとも解ってさしあげられず、
お互いがっかりしてしまうようなことも度々ありました。

もっと勉強したいと思っている矢先に、
「リーマンショック」がやってきました。
日系南米人の人々が、失業して沢山帰国されてしまいました。

残られた日系南米人のコミュニティも脆弱になってしまいました。
でも、この方たちは、定住する意思を持って残られているので、
日本語の勉強もされ、日本社会に溶け込もうと努力されていました。

ただ日常会話はほとんど、日本語でできるけれども
やっぱり、病院の言葉は解らないことが多いということでした。

医療分野スペイン語の勉強もがんばらないといけないな
病院の言葉は日常会話ができても難しいという声を研究として世に出し、
サポート力を現場職員がつける必要性をもっと沢山の看護師仲間と共有したいな
進学しました。

下の子が大学を受験する時に、私も大学院の受験を頑張りました。
一緒に合格でき、子どもたちは独り立ち。
私はいよいよ国際救援部に次の年こそは入ろうと決意しながら
大学院の勉強を頑張っていました。

またまた長くなりました。
「やさしい日本語」に出会うまで、もう一つ転機が来ます。

それはまた次回


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by yasashiinurse | 2017-05-22 11:24 | 「やさしい日本語」に出会うまで | Comments(2)

今、私は「やさしい日本語」を勉強しようと燃えています。

どうして、そんなに熱くなってしまったかということを
これから数回に分けて、綴っていこうと思います。

私は今48歳です。看護師になったのは32歳の時でした。

24歳の時、当時2歳だった娘が脳外科の手術をしなければいけない病気になりました。

主治医の先生が、いろいろ説明してくださいました。
手術の危険性もたくさん話してくださいました。
でも、正直「手術をしなければ治らない」ということしか解りませんでした。
そして、手術の同意書にサインをするときが、やってきました。

「手術の過程でいかなることが起きても、異議申し立てはいたしません。」
というような文章が最後に書いてありました。
本当は、意味が解っていないのに。。。
「手術をしなければ治らない」というのだから。。。
納得しているわけではないけど、サインするしかない。。。
後、私ができるのは祈ることだけ。。。
胸のつぶれるような思いでサインしました。

幸い、手術は成功しました。
それなのに、私は大きな過ちを犯してしまったのです。

手術が終わって、病棟のベッドに娘を寝かすと、看護師さんが
「医師の許可が下りるまで『絶対安静』ですからね。」
「何かあったら、ナースコールを押してくださいね。」
と言って、部屋から出ていきました。

しばらくして目が覚めた娘は、
「おトイレに行きたい」と言いました。
「おしっこなら管で出てるから、大丈夫。オムツもしてるから心配しないで。」
と私が言うと、
「もう、お姉ちゃんだもん。オムツではしない。おトイレに行く。」
と泣くのです。
何度も説得しましたが、娘がだんだん
「もれちゃうよぉ。おトイレに行く!」
と半狂乱になったのです。
『絶対安静』と看護師さんは言っていました。

私は、家からオマルを持ってきて、とりあえず娘をそれに座らせれば
なだめられるかと思い、そうしました。
オマルに座った途端、娘は激しく吐きました。
慌てて、抱き上げ、背中をさすりながらナースコールを押しました。

入ってきた看護師さんが叫び声をあげ、娘をベッドに横にして
応援を頼みました。
医師や看護師が沢山駆けつけて、点滴から薬を入れて娘はまた眠らされました。
「『絶対安静』といったじゃないですか。なんで抱き上げたりしたんですか。」
とひどく叱られました。

看護教育を受けてから、『絶対安静』とは、場面場面で違う使い方をすることが
解りました。
でも、その時は「絶対、安静」という意味だとしか思いつかなかったのです。
まさか、「泣こうが暴れようが頭と体を水平に保つこと」とは
思いもよりませんでした。

この後、看護師さんはまた
「何かあったら、ナースコールを押してくださいね。」
と言って出ていきました。

看護師になった今は分かります。
「何かあったら、ナースコールを押してくださいね。」
ある意味、看護師が出ていくときの挨拶のようなフレーズだということ。

でも、その時は自分のせいで、とてつもない事が起きた直後です。
「何かあったら」という所だけで頭がいっぱいになってしまいました。

「トイレに行っている間に何かあったらどうしよう。」
「買い物に行っている間に何かあったらどうしよう。」
「寝ている間に何かあったらどうしよう。」
そんな不安で、寝食を控えて、まんじりともせず娘を見守っているうちに
自分が倒れて、娘の横で点滴を受ける羽目になってしまいました。

言葉の意味を知らないって恐ろしい。
日本語として知っている単語なだけに、自分が誤解しているなんて
思いもしないので、質問すらしませんでした。

看護師さんも、素直に解ったような顔をして「はい」と言った私を
疑うこともなかったでしょう。
そして、思いもよらない展開に、驚かれたことでしょう。
もしかしたら、ヒヤリハットレポートを書かされてしまったかも
しれません。

手術を受ける前よりはるかに改善したとはいうものの、
軽いてんかん発作が残ってしまった娘を、その後も守るためには、
勉強しなければいけないと強く思いました。

手術から2年後、看護大学に進学しました。
娘が体をはって、私に示してくれた使命だと信じています。

幸い、娘は私が大学を卒業する頃には、てんかん発作が
なくなって、薬もどんどん減らし、小学校を卒業する時には
薬を飲まなくてもよくなりました。

今では、そんな娘もお母さんになっています。(私はおばあちゃんに)

こんなことがあって、私は外国人医療と向き合う前に
「わかりやすく、誤解がないように患者さまやご家族さまに説明する」
大切さを自覚して、そしてベテラン看護師になった暁には、
そうしたことを伝えていけるようになりたいと思ったのでした。

長くなりました。
まだまだ「やさしい日本語」に出会うには長い道のりがあります。

続きは次回。

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by yasashiinurse | 2017-05-21 13:19 | 「やさしい日本語」に出会うまで | Comments(0)